小中一貫教育

我が自治体にも小中一貫教育の波がきました。小学校と中学校が一緒になるという単純な話ではないです。具体的には小学校高学年から教科担任制をやるということです。これは文部科学省から言われていることなので、仕方ないのですが、中学校を見ながら、高学年は無理だろうと同僚は言ってました。私もそう思います。まして、中学校に教室に入りづらいと感じる「困り感」のある生徒がいたなら、その別室対応のせいで校務が遅れてしまします。小学校の授業準備もそれなりにかかるということも言ってましたね。私なんか、小学校の教員免許を有していないので、小学生に理科を教えるのが非常に楽しみなんですが、小中高の教員免許を持っていて、あえて中学校の教員になった同僚なんかは、中学生を教えたいのに・・・と言ってました。

 

理科ですが、これは持論なのですが、小学校で理科はしなくていいです。だって、「はじき」の計算ができない、比例の計算(〇:〇=〇:〇の計算)ができない、文章問題ができない、そんな中学生が多いんです。これって、小学校の算数教育がちゃんとしていないからじゃないですか?理科はせず、国語と算数だけでいいです。

 

あと、この前小学校の理科の授業を拝見しました。ちょうど、水溶液の性質の授業をしていましたね。そこで

 

先生「塩酸は何が溶けていますか?」

児童「塩酸!!!」

という場面がありました。

違います。訂正しようかと思いましたが、食塩水、アンモニア水、炭酸と続いて塩酸だったので、仕方ないかあと思いましたが、これが三つ子の魂百まで、センター試験まで間違ったまま認識するんだなあと思いました。これは中学校で訂正したほうが早いなあと思いました。

 

だったら、高学年から専門の先生から教わったほうがと思われるかもしれませんが、むしろ、中学校からでも十分間に合います。まして、理科なんて義務教育課程では大したことなんてやってないんです。小学校はちゃんと、計算力を高めていってもらいたいです。

 

ちなみに、本校では、小学校の教員を減らして、中学校の教員を増やし、高学年からの教科担任制に備えるみたいです。しかも中学校の教員には小学校の免許を持たせるみたいです。小学校の教員の存在意義っていったい。。。私なんか、タダで商売道具の一つをもらえるんやったらうれしいという感じですが。

 

小学校の教頭先生、「仕事が取られる!という感じ。ずっと小学校籍にいたから」と言ってました。まあ、いやはや、なんとも。

 

どうなっていくんやろうなあ。