合成抵抗を公式を使わずに求めるぞ!【直列回路編】

中学生が苦手とする計算です。特に、並列回路では逆数の計算をしなければいけないので、嫌だそうです。

では、その公式を使わずに求める方法を紹介します。しかし、覚えなければいけないことが2つあります。それは…。

①直列回路において、電流の値はどこも等しい。電圧の和は全体の電圧になる。

②並列回路において、電圧の値はどこも等しい。電流の和は全体の電流になる。

これだけを覚えておいてください。覚え方は、

      直流並圧

では、例題から学んでいきましょう。

8Ωの抵抗器Aと抵抗の分からない抵抗器Bを直列につなぎ、電源電圧を9Vにしたところ、抵抗器Bには0.5Aの電流が流れていた。

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直列回路

この問題を合成抵抗の公式を使わずに求めていきます。まずは、この表を作ります。

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でこの表に、回路中A点、B点、全体における関係式を書きます。直列回路では、電流の値が等しく、各電圧の和は全体の電圧と等しくなります。直流並圧、直流並圧!!

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表1

こうです!

次に問題文から、分かることをこの表に書きます。

8Ωの抵抗器Aと抵抗の分からない抵抗器Bを直列につなぎ、電源電圧を9Vにしたところ、抵抗器Bには0.5Aの電流が流れていた。

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表2

A点における電圧をオームの法則から求めます。

0.5A ×8Ω=4V

ですね。点Bも求めることができます。5Vですね。そしたら、抵抗Bも求めることができます。

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表3

では、全体の抵抗を求めましょう。

9V÷0.5A=18Ω

ですね。

確かに直列回路における合成抵抗の公式通り、各抵抗の値を足した値になりました。

次は並列回路です。更新時期は不明です。