24時間テレビの違和感とバリバラの違和感
今年も夏の風物詩、24時間テレビ『愛は地球を救う』が終わりました。
で、今回話題になったのが
“感動ポルノ”
24時間テレビの違和感ってこういうことですよね。
障害者も頑張っているんだからみんなも頑張ろうよというもの。
これを毎年毎年やっていて「お涙ちょうだい」的なものを見せられて、そりゃあ、僕らは思うわけですよ。
「ケッ(くっさい芝居だよな)」
で、これとちょうど裏でやっていたのがバリバラ。
バリアバラエティの略かな。「きらっと生きる」の系列番組だと思います。障害者目線での思いを取り上げた番組ですね。
こういう感動創作物(心を動かす作品)というのはズレというのを使うんですよ。例えば、
“白血病の女の子を連れてエアーズロックに行った帰り、女の子は瀕死の状態(そこで流れる平井堅!!)”
を見ると視聴者の間で感動する側とケッと思う側に分かれますよね?実際、病気の女の子を連れてくんなよと思ったりしたんじゃないでしょうか?
この二つの番組も実はこの視聴者の間でずれがあるんですよ。24時間テレビマラソンを見て「負けないで」をみんなで歌って感動する側とケッと思う側。当然、毎年同じ流れでこんなことをやっているんですから、ケッと思う側が年々多くなる。そうなると軍配はバリバラになるわけです(ネットの世論もバリバラ賞賛)。
だけど、私から言わせれば両方負け。だって24時間テレビは嗜好を凝らしてないし、バリバラは24時間テレビを踏み台にしているだけ。募金募金というなら、24時間テレビはタレントノーギャラで出演させて、バリバラはNHKの不祥事を全部暴いて身をきれいにしてからこういうのをやったら?