僻地教員になり、2年が過ぎました

大学時代にある文言を見ました。

「小中学受験は親の受験、高校受験は塾の受験、大学受験は本人の受験」

本当にそうだと思う。僻地には塾がない。だから、生徒は学校を頼るしかない。放課後を使って質問対応をしている。公立中学ならなかなかないだろう。私が中学生の時でも放課後に残って質問を受け付けるなんてのはなかった。とっとと家に帰って、お菓子を食いながら勉強するのだ。あるいは、塾に通うのだが。

しかし、質問対応をしても成績は上がらない。毎回毎回、

「4の二乗は8!!」

「1÷2は1!!」

とこれのくり返し。なんでそうなるのか?

簡単である。家で勉強をしていないからである。聞いて終わり。それでできたと思っている。家で勉強をする習慣が小学生からないのだ。

僻地は少人数だが、小学生から勉強の習慣化させていない。若い教員が多く配置され(年配の教員は不便な僻地には行きたがらない)、総合的な学習ばかりする。割り算でまずつまづく(正確にはつまづかせるといった方がいい)。

で、生徒は何というか。

「分かりにくい」