私は人生において愛することと働くことを選んだ

ちょっと前にある方の講演会に出席した。講演者がその時に話されたこの言葉が印象に残っている。

「私は人生において愛することと働くことを選んだ」

 

以下、忘備録として本ブログに講演の内容を書こう。

 

話された内容は

①子ども論

②教師論

③学校論

 

①子ども論

1、人間関係の形成

1-1 いじめ

いじめの発生件数は各学校種の中で中学校が1位。

でも中学では暴言によるいじめですが、高校では暴力によるいじめになってます。いじめを防ぐために教師に必要なのは

 聴く力

  ・子どもが気持ちを話せる力を身に付けさせる

  ・SOSを出してよいことを教えること

  ・解決の選択肢を広げる力を身に付けさせる

です。

もっと根源的に言えば、「子ども自身が主人公」といえる力を与えることです。これらのことは、人とのかかわり(遊び)の中で養うことです。だけど今では、そのための時間、空間、仲間がないのが問題です。

 

1-2 性教育

まず大事なのは、性のプライバシーを守ることです。そのうえで、人を愛することの大事さを教えることが肝要です。例えば、恋愛がうまくいかなくても、「いままでいい思い出をありがとう、だけど今はさようならだよね」と感謝と別れを言うことが大切です。自己決定をしたことが肝心であり、自分の生き方や失敗をしたことが重要なのです。

 

1-3 人間関係

人間関係のゴールは「人間関係を築くこと」。

傷つくはそのためのプロセスにすぎません。よく「こんなことをしたら迷惑に思われるから。」といいますよね。迷惑をこう言い換えてはどうでしょう?

 

お世話になった

 

このように言い換えることで関係性が強調されますし、できる範囲でその人のことも助けようと思えるわけです。

 

1-4 キャリアの形成(キャリア教育)

現在、引きこもりの人数は

   小学校・中学校  12万人

   高校       5万人

   社会的ひきこもり 70万人

 

小・中・高で連続して引きこもりになる生徒は全体の11・9%です。つまり約90%は周りの干渉や自治体の取り組みにより改善されているということになります。

 

では、ひきこもりのきっかけはなんでしょうか?

多いのが、就職活動(21.3%)、職場のミスマッチ。

これで全体の44%を占めます。教育者として失敗や挫折を経験させることが重要であるといえます。また大学のキャリア教育が全く功をなしていないといえます。

 

 

 

 

②教師論

教師に必要な力はなんだろうか?それは察する力です。

子どもの言葉を翻訳することです。これは子どもにしかわかりません。子どもの言葉をしっかりと理解し、勉強するしかありません。

教師の先生はほかならず生徒なのです。

そして

信じること

 子どもの成長に確信をもつこと

任せること

 子どもの小さな自己決定を尊重すること

待つこと

 放置ではなく、回復段階に応じてかかわり続けること

以上、3つを忘れないこと。

 

③学校論

20代の先生は若さで突っ走ること

30代の先生は若さと協調性をもつこと

40代の先生は生徒に任せること

50代の先生は今ここにいることに感謝をすること